おつとめの仕方
朝夕のおつとめは、口をすすぎ、手を洗い、衣服をととのえて仏前に座ります。そして、仏壇の扉を開けて、ロウソクを灯し、線香を焚きます。朝は仏飯(ぶっぱん)をお供えします。また、花の水も取り替えたほうがいいでしょう。
おつとめの仕方は、仏壇の前に正座し、念珠を両手にかけて合掌礼拝します。
合掌は、古くからインドに伝わる作法で、それが仏教に取り入れられて礼拝の方法として定着しました。インドでは、左手は不浄であり、右手は清らかであると考えられています。つまり、左手は衆生(凡夫)、右手は仏であり、両手を合わせることは、仏に帰依し、仏に救われていくというこ
とを意味しています。
合掌の仕方は、背筋を伸ばして正座をし、胸の前で自然な形で両手を合わせます。伸ばした指先は、上体に対して四十五度くらいの角度になるようにします。
そして、聖典を両手で持ち、ゆっくりと目の高さに持ち上げ、おしいただきます。次に、聖典を経卓(きょうじょく)や膝の上に置いて開き、鈴(りん)を一回打ちます。聖典は、おつとめの最中には胸の前に両手で持ちますが、経卓の上に置いてもかまいません。その場合、両手はひざの上に置きます。
おつとめが終わったら、聖典を静かに閉じ、両手でおしいただき、経卓の上などに置き、合掌・礼拝します。そして、ロウソクの火を忘れずに消します。このとき、口で吹き消さずに小さなうちわなどで消してください。