49.小田原
31_サイン
20世紀_戸田恵子
1931年、瑞金に毛沢東を首席として臨時政府成立。
1927年、国共合作は破れ、蒋介石は南京に国民政府を樹立して共産党弾圧を始めた。国民党との戦いに敗れた毛沢東は、1927年末敗残兵を率いて湖南・江西の省境にある井崗山に退き、革命の根拠地とした。
共産軍は各地で土地改革を進め、農民の強い支持を得た。1931年、各地にできた革命根拠地の代表を集めて、瑞金(江西省)に中華ソビエト共和国臨時政府を樹立した。
我々は小田原城に、中華ソビエト共和国臨時政府樹立宣言にサインする毛沢東のサイづち頭を見ることとなる。
◆瑞金······江西省の地名。毛沢東が最初に臨時政府を作ったところ。共産党支持の農民たち3600万人は、瑞金政府の樹立にずいきんの涙(随喜の戻)を流して喜んだというのはほんのダジャレ。3年後後には、国民党の攻撃を受けて退却することになるのだ。