ある友人の今は亡き父君は
たまに宗教的話題があがると
「神も仏も人間が作ったもの…」
とつぶやかれた、という話を聞いたことがある。
そのことについて言えば
私も私の頭からは、そういう事実しか出てこない。
しかし、問題は、そういう事実を土台に
いまある自分がどう問われていくかということのように感じる。
つまり、神や仏を作った人間とはいかなるものか?
なぜそういうものをつくらねばならなかったのか?
宗教的超越性という想いなくして
果たして人間は人間として生きうるものなのか
そういう思いが頭をよぎるのである。