22.神戸
1206年_ワフク
13世紀_スーパーマン
1206年、チンギス汗が蒙古を統一し、モンゴル帝国を建国。
チンギス汗は当て字を成吉思汗と書き、今では成吉思汗鍋や成吉思汗焼きなど、バーベキューの元祖として名をとどめている。汗は日本では“あせ”だが、蒙古では大酋長つまり帝王のこと。ことほどさように汗だくになって砂漠を走り回らなければ、ハン(汗)にはなれなかったのだ。では、チンギス汗はどんな人物であったか。
それは、スーパーマンにワフ(16)クを着せたような姿だと想像すればよい。スーパーマンは13世紀を表し、和服は06年を表す。
彼は現代でいえば、テレビでおなじみのスーパーマンだ。きようは東へ、あすは西へと姿を現し、縦横無尽の活躍。1206年についに全モンゴルを統一し、チンギス汗(太祖)と名のった。
彼はまず西征の軍をおこして中央アジアを制圧。1220年イラン高原に広がるホラズム王国を滅ぼし、さらに西北インドに侵入。別動隊は南ロシアを征服した。ついで軍をかえして西夏を滅ぼし(1227)、金を攻撃した(金を滅ぼしたのは太宗・オゴタイ汗)。
我々は、神戸の駅前のジンギスカン屋にその勇姿をしのぶことができる。