16.岡山
780年_ヨワリ目
8世紀_国定忠治
780年、均田法がくずれて、楊炎の立案により両税法を施行した。
岡山で忘れてならないのはキビ団子である。ただし、この団子はうまくない。両税法という名の団子で、2つ串刺しになっていて、一つは夏(6 月)に、一つは秋(11月)、つまり年に両回、団子ならぬ税金を収めなければならないわけである。
この両税法を発案したのは、宰相楊炎(別名·国定忠治)である。どうして岡山あたりに「国定忠治」がでてくるのか、そこが記憶術のたとえられなくおもしろいところだ。“えー、お控えなすって。てめえ発するところ、唐の国にござんす。唐は唐でも安史の乱の悛、地方には私的の軍事勢力藩鎮(節度使)がはびこって手に負えず、律令政治の基盤である均田制は崩壊し、祖庸調の税制は徴収ができねえありさま。このヨワリ目を救うため発案しましたのが、両税法にござんす"と大声を出してやってみよう。
◆両税法······実際の土地所有行を対象とし、その資産の多少によって税額を定め、夏秋の2回に分けて衲Iさせる方法。税制として画期的なもので、明の末まで続いた。