無礙光仏のひかりには
清浄歓喜智慧光
その徳不可思議にして
十方諸有を利益(りやく)せり
至心信楽欲生(ししんしんぎょうよくしょう)と
十方諸有をすすめてぞ
不思議の誓願あらわして
真実報土の因とする
真実信心うるひとは
すなわち定聚にかずにいる
不退のくらいにいりゆれば
かならず滅度にいたらしむ
弥陀の大悲ふかければ
仏智の不思議をあらわして
変成男子(へんじょうなんし)の願をたて
女人成仏(にょにんじょうぶつ)のちかいたり
至心発願欲生と
十方衆生を方便し
衆善の仮門ひらきてぞ
現其人前(げんごにんぜん)と願じける
臨終現前の願により
釈迦は諸善をことごとく
観経一部にあらわして
定散諸機をすすめけり