尊者阿難座よりたち
世尊の威光をせん迎し
生希(しょうけ)有心とおどろかし
未曾見とぞあやしみし
如来の光瑞希有にして
阿難ははなはだこころよく
如是之義(にょぜしぎ)ととえりしに
出世の本意あらわせり
大寂定にいりたまい
如来の光顔(こうげん)たえにして
阿難の恵見をみそなわし
問斯恵義(もんしえぎ)とほめたまう
如来興世(にょらいこうせ)の本意には
本願真実ひらきてぞ
難値難見ひらきてぞ
猶霊瑞華(ゆれいずいけ)としめしける
弥陀成仏のこのかたは
いまに十劫とときたれど
塵点久遠劫(じんでんくおんごう)よりも
ひさしき仏とみえたまう
南無不可思議光仏
によう王仏にみもとに
十方浄土のなかよりぞ
本願選択摂取(ほんがんせんじゃくせっしゅ)する