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浄土和讃_8

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七宝の宝池いさぎよく
八功徳水(はっくどくしい)みちみてり
無漏の依果不思議なり
功徳蔵を帰命せよ

三塗苦難(さんずくなん)ながくとじ
但有自然快楽音(たんうじねんけらくおん)
このゆえ安楽となづけたり
無極尊を帰命せよ

十方三世の無量慧
おなじく一如に乗じてぞ
二智円満道平等(にちえんまんどうびょうどう)
摂化随縁不思議(せっけずいえん)

弥陀の浄土に帰しぬれば
すなわち諸仏に帰するなり
一心をもちて一仏を
ほむるは無礙人をほむるなり

信心観喜慶所聞(しんじんかんぎきょうしょもん)
乃かい一念至心者(ないかいいちねんししんしゃ)
南無不可思議光仏
頭面(ずめん)に礼したてまつれ

仏慧功徳をほめしめて
十方の有縁にきかしめん
信心すでにえんひとは
つねに仏恩(ぶっとん)報ずべし



<メモ>

七は切断した骨の形。
これに刀を加えると切(きる)となる。
数の「ななつ」の意味に用いるのは、
その音を借りる仮借の用法である。
中国では古く奇数を尊ぶ風があり、
三・五などとともに聖数とされた。
文学作品としての「七発」「七啓」は、
七という篇数とは関係なく、
諷誦文学として精神的な慰安を与える文学とされた。

池の音符は也(や)。也に地(とち)・馳(はせる)の音がある。




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