季節感の全くないシンガポールですが秋といえば中華系の人にとっては盛大なお祭り「中秋節(Mid-Autumn Festival)」があります。日本でいうお月見にあたる行事なんです。ちなみに、春節と端午節に加えてこの中秋節が「三大節」と呼ばれています。チャイナタウンに行けばカラフルなランタンや灯籠、ライトアップなどで「中華色」がより一層色濃くなっています。また、このお祝い事に欠かせないのが、満月に見立てた月餅(moon cake)です。親しい人に贈ったり、家族で食べたりして家族円満と健康を祈る習慣があるのです。この時期「Mid-Autumn(中秋節)」の看板を掲げ、Pop-up store(期間限定ショップ)として、様々な飲食店や老舗ホテルなどが月餅商戦を競っているのです。
伝統的な月餅に加え、最近はスノースキンといわれる皮が柔らかくて餅の食感に似たタイプも人気があるようです。確かに、試食した感じでは私もこっち派でした。伝統的なものはハスの実の餡に黄身が入ったものなどがあるのですが、その他に100%ドリアンが入ったものや、オシャレなシャンパン味などバラエティも豊富です。
伝統的な月餅は皮が分厚い
スノースキンタイプの月餅。ドリアン味のものもあります
私は、「Durian moon cake」が一番のお気に入りでした(笑)その他にもハーゲンダッツやゴディバがプロデュースする期間限定月餅などもあり、目移りするほどのラインアップ。 皆さんももしこの中秋節の時期にシンガポールにくることがありましたら、月餅をぜひお試しくださいね。試食もそこら中でやっています!
さて、今回は中秋節にちなんで「月」という単語を使ったイディオムをご紹介します。
Over the moon
大喜びする(月を飛び越えるほど嬉しい/天にも昇る気持ちという意味)
例文:
Hey Tim! Did you know Ben has been promoted to be the Manager?
(やぁ、 ティム!ベンがマネージャーに昇進したって知ってたかい?)
Ah yes, he has been over the moon ever since he got promoted.
(ああ、聞いたよ。彼は昇進してから大喜びしているよ。)
Reach for the moon
難しいことに挑戦する、出来そうにないことをしようとする
例文:
People admire Bob because he never believed in limitations, and always reached for the moon.
(ボブは限界を信じず、常に難しいことに挑戦していたので人々はボブを賞賛している。)
Promise (人)the moon
出来もしない約束をする、不可能なことを約束する
例文:
I understand the client is giving you an unrealistic request.But can you work out the proposal by tomorrow?
(あのクライアントはあなたに対して非現実的な依頼をしているそうですね。明日までに何か提案はできそうですか?)
I can't promise you the moon, but I'll do the best I can.
(約束できそうにはないですが、やれるだけのことはやってみます。)
メルマガ「英子、シンガポールからの手紙vol.24」より抜粋