王妃を目指す女子

清州韓氏の名士、韓確（かん かく）の末娘として正統2年9月8日（1437年10月7日）、漢城府に生まれた。李氏朝鮮第9代国王成宗の生母。朝鮮史における稀有の女傑、もしくは鉄の女として知られる。　幼少の頃から文才に優れ、朝鮮第4代国王世宗の孫であった桃源君に嫁いだ。

ドラマでは、インス大妃の少女時代のジョンをハム・ウンジョンが演じており、未来に対して明確なビジョンを持ち才覚にあふれたジョンをきっちりと表現している。義父はスヤン大君といい、幼い現国王端宗の叔父である。クーデターを起こし現国王を廃し自らが国王になろうと決心するも、義を重んじ心優しき長男桃源（トウォン）君はこれに猛反対し父を悩ませる。トウォン君には今自分が存在せしめられているのは自身が理想とする原理によってではないことに気づけない。一方で、血で血を洗う現実の上に慈悲深く率直で心優しき存在が保たれていることを直観し、義父スヤン大君を王位につけようと奔走するジョンであったが、夫に従うと決めたのであった。