みかんは、最近の研究で生活習慣病の発症リスクも低くなることがわかったと、農研機構果樹研究所と浜松医科大などのチームが発表したという。
ウンシュウミカンに多く含まれるβ(ベータ)-クリプトキサンチンの血中濃度が高い人では2型糖尿病や非アルコール性肝機能異常症等の生活習慣病になりにくいことが明らかになったということだ。
毎日3、4個食べるレベルの血中濃度の人は、毎日は食べないレベルの人と比べて、糖尿病の発症リスクが57%低くまた、非アルコール性肝機能異常症は49%、脂質代謝異常症も33%低いという。
さらに、βクリプトキサンチンをマウスに投与したところ、肝臓の炎症抑制や、脂肪細胞でのエネルギー消費促進などの働きがあることも明らかになったとの事だ。
また、研究者によると、「果物は糖分が多いため糖尿病によくないと思われがちだが、危険因子ではなく予防因子であることを明らかにできた」とされている。