人はいつかは死ぬ。
誰もが知ってる。
でも、多くの人はいつ死んだっていいとか
どのように死んだっていい
とかは思わないだろう。
もし
明日死ぬことが解ったとしたら
どうするだろう?
こういう話はむかしからよく聞く問いだ。
この映画の主人公は
脳にできた悪性腫瘍で
医師から明日死ぬと告げられる
すると悪魔かなんだかが彼の前に表れて
取引を持ちかけられる
寿命を一日延ばすかわりに
世界から何かをひとつ消していくというものだ。
さて、どうなっていくことだろう。
世界に独立して
私というものがあるわけじゃあないのだろう。
核となる私があってそこにさまざまなものが寄せ集められて
結晶していくものでもなければ
大いなる宇宙統一意志のようなものがあって
それが私を創ったというようなものでもあるまい。
お釈迦様が説いたとされる
仏教の縁起
「此があれば彼があり、此がなければ彼がない、
此が生ずれば彼が生じ、此が滅すれば彼が滅す」
が思い起こされる。
宮崎あおいさんが世界から消えたなら…
考えたくもないけれど
もしそうなったとすれば
ここにいるかもしれない私は
もはや私ではない。
“あなたの
素敵な所を書きますね”
if は どの瞬間も if なのだ
そのたび私は過去とは違う私になる
自由なる意志というものは、その都度の自分が
違わないものを宣言し続けるということだろう、
自分の素敵なところを書くという。
それはきっと違う私へのメッセージなのだ。
ちなみに私は猫を飼っていない。
素敵なところもかけないし。